吟醸鰻とは
吟醸鰻の名を冠する『よかわ錦うなぎ』は、身はふっくらとやわらかで脂は甘くとろけるよう。その旨さは天然の恵みと鰻職人のたゆまぬ努力のたまものです。
吟醸鰻(ぎんじょううなぎ)の名の由来は、 水槽の水も食べさせる飼料もすべてを吟味して、 しらす(稚魚)のころから丁寧に育てていることから。
昔ながらの米どころ兵庫県の三木市吉川(よかわ)は、 六甲山系の豊富な水源に恵まれ、特A酒米『山田錦』が特産品。 まさにブランドうなぎの養殖に最高の環境なのです。
特A酒米山田錦
普通の養殖うなぎは、ビタミンやミネラルのサプリメントが配合された飼料を食べて育ちます。
しかし、『よかわ錦うなぎ』は違います。
日本一の特A酒米『山田錦』の酒粕や米粉を配合しています。
まさに天然の栄養満点のエサだから、うなぎたちは毎日お腹いっぱい食べて元気よく丸々と育ちます。
酒粕でおいしさアップ
酒粕は美容とダイエットの心強い味方となる栄養満点(アミノ酸やビタミン酵母)の発酵食品として知られています。
実は、近年この酒粕こそが養殖魚の飼料として業界に革命を起こしています。
酒粕を飼料に配合した魚は、そうでない魚よりも身に酒の香りが乗ったようにおいしくなる!
この酒粕と養殖魚の研究は、うなぎだけでなく、さばなど数多くの種類の魚で次々に採用されています。
『よかわ錦うなぎ』は、地元の特産品と最新の養殖技術が合わさった最先端のブランド養殖うなぎなのです。
酒米の王様 山田錦
当然のことながら、最高の酒粕は、最高の酒米から取れます。酒米の王様として名高い山田錦。その酒粕は『酒粕の王様』でもあるのです!
山田錦は普通の酒米に比べてタンパク質やアミノ酸が少なく雑味が少ない品種です。
この栄養バランスこそが、うなぎの食欲をかきたて、たっぷりと太らせる決め手なのです。
実際、昔初めて山田錦の酒粕や米粉を飼料に配合して与えた時、うなぎたちの食欲が目に見えて増大し、 世話をする鰻師たちが「食いつきが変わった」と皆で驚いたといわれています。
六甲山系の浄水
静岡の浜名湖、四国の四万十川など、うなぎ養殖の名産地はきれいで豊富な水源に恵まれた地域ばかり。その理由は、うなぎの泥臭さや魚臭さが棲む地域の水質によって決まるからです。
六甲山系の吉川(よかわ)もまた優れた水源の条件を備えています。
『よかわ錦うなぎ』の循環水槽システムは、吉川の清水をさらに入念に濾過した浄水で常に満たされています。
つまり、『よかわ錦うなぎ』はしらす(稚魚)のころから澄みきった浄水の中でだけ育てられていくのです。
そして、水槽内の水質が24時間365日徹底的に管理されているからこそ、『よかわ錦うなぎ』には泥臭さも魚臭もまったくありません。
鰻職人の愛情飼育
『よかわ錦うなぎ』を屋内水槽で育てる理由は、環境を安定させるため以外にもあります。
それは鰻職人が、うなぎ一匹いっぴきを注意深く見守り、丹精込めて育てられるようにです。
『よかわ錦うなぎ』はエサやりのたび、食欲や健康状態を細かくチェックしています。
このたゆまぬ努力こそが、とろける旨さのうなぎを育てるのに決して欠かせない重要な要素なのです。